「WALKING MAN」吃音の少年がどん底の中で出会うラップの力
監督:ANARCHY
主演:野村周平
人前で話すことが苦手な青年がラップと出会い、底辺の生活から抜け出すために奮闘する青春ムービー。ラッパーのANARCHYが監督を務め、自身の実体験を盛り込んだ。漫画家の高橋ツトムが企画・プロデュース、女優・脚本家の梶原阿貴が脚本を担当した。『純平、考え直せ』などの野村周平が主人公にふんするほか、優希美青、柏原収史、石橋蓮司らが共演。
2019年10月11日公開。
ゴリゴリのラッパーであるANARCHY監督もきっとラップに救われたんだろうなぁ。
言いたい事をラップのビートに合わせてなら言える。
普段は言えないことも、MCバトルでなら言える。
リリックを自分で書いて、想いを繋げて。
少年が見つけた自分のビートの刻み方がまさかの「アレ」がきっかけなのは面白いと思ったし、目指したい方向はわかる作品だった。
ただ、いくらどん底を描きたいにしてもちょっとやり過ぎて不自然に感じた。妹はお花畑すぎるし、周りの大人のエピソードも正直形式張った感じ。
あと扱う題材の割になんだかまとも過ぎてこじんまりしてしまっている。ラップを始めたことで変わる世界をもっと感じたかった。
これはでも、ANARCHY監督が「とにかく良い話を作りたい」という気持ちだったらしいので、良い話を作りたかったんだろう。