Kassyの試写会映画生活

主に試写会メインで新作の映画についての感想を残していきます。

「トールキン 旅のはじまり」友情に涙!!!トールキンの礎がわかる作品

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監督:ドメ・カルコスキ

主演:ニコラス・ホルト

 

ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの原作「指輪物語」や「ホビットの冒険」などの著者J・R・R・トールキンの半生に迫る人間ドラマ。母親や学生時代の仲間とのエピソード、運命の女性との恋模様などを映し出す。『X-MEN』シリーズなどのニコラス・ホルトが主人公、『あと1センチの恋』などのリリー・コリンズが彼の最愛の女性を演じる。

 

 

ホビット指輪物語の著者、ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキンの半生を描いた作品。
監督はフィンランド人のドメ・カルコスキ。
主役のトールキンニコラス・ホルト。相手役をリリー・コリンズが演じる。

よくある伝記物かと思いきや、予想に反してとても感動的な作品だった。

幼少期からのトールキンの半生を描く中で、なぜホビット指輪物語のような作品を書くに至ったかというエッセンスがそこかしこに散りばめられており、
彼の作り出す物語は壮大な物語であるが、トールキン自身も波瀾万丈で非常にドラマチックなぜ人生であり、全ての経験と全ての人との出会いが物語に詰まっていることを知ることになる。

特にT.C.B.S.のメンバーの絆と友情には泣かされた。
トールキン以外は恵まれたおぼっちゃまの学友。彼らは将来を決められながらも本当は芸術を愛し、4人は4人でいる時だけ本来の自分をさらけ出し、夢を語る。しかし彼らの運命は時代の波に飲み込まれる。
映画内のエピソードの積み重ねが非常に丁寧なので、ラストの展開に自然と涙がこみあげた。仲間っていいなと純粋に泣いた。この仲間との友情が、彼の作り出す物語に詰まっている。
そこにフォーカスした事で、この映画の面白さが増した気がする。
この映画はトールキンの愛と友情の青春映画なのだ。

彼の作品が好きな方はより楽しめますし、見た事ない人でも楽しめる作品となっているのでオススメ。