「ホテル・ムンバイ」実際のテロを映画化したリアルな恐怖
監督:アンソニー・マラス
主演:デヴ・パテル
『LION/ライオン ~25年目のただいま~』などのデヴ・パテルを主演に迎え、2008年にインドのムンバイで起きたテロ事件を題材にしたドラマ。高級ホテルに監禁された宿泊客を救おうと奔走した従業員たちの姿を映し出す。本作で長編デビューしたアンソニー・マラスが監督を務め、『君の名前で僕を呼んで』などのアーミー・ハマーがアメリカ人旅行者を演じた。
2019年9月27日公開。
凄惨なテロ事件であり許しがたく悲しい出来事を、緊迫感溢れる演出で多角的でありながらも時系列はすっきりとしているのでとても見やすい実話物となっている。
武装したテロリスト達は無差別にホテル客や従業員達を次々と殺していき、誰が生きるのか死ぬのか全く予想がつかないままずっと心臓がギュッと摑まされるような臨場感のある作品となっている。ああ、テロと隣り合わせの国に私も足を踏み入れてるのだと、今一度自覚しなければ。平和であることの尊さを感じられる映画である。
ホテルの従業員たちが取った行動は本当に素晴らしい物であった。しかし本当に危機的状況になったら人は行動しないと落ち着かず、じっと耐えて待つ事は困難な事なのだと思わされる。果たしてどちらがその時点において正しいのわからないが…
テロリスト達についても描かれており、ただテロの虚しさや憤りを感じるだろう…
お気に入り度:★★★★